王子?団長?どっちもお呼びじゃありません!!~異世界悠々おひとりさま満喫日記~
それくらい、フレデリック様の瞳は清く澄み切って淀みない。
「エミリー、その不安を払拭するのは、俺でありたい。俺ならばと、エミリーが思ってくれた時でいい。その時に一歩を踏み出し、俺を受け入れてくればいい。俺は時が満ちるその日まで、何年だろうと真心を尽くして待つ」
ここでフレデリック様が、悪戯めかして笑う。
「何より、その間に俺がすべき事は山積みだ。なにせ俺は先の告白の際、勢い任せに大口を叩いてしまったからな」
……果たして、こんなにも真摯な愛があるだろうか。
不確かなはずの愛に、フレデリック様が明確な形と熱量を与える。フレデリック様と紡ぐ、未来のビジョンが浮かぶ。それは、私の心を深く重く抉る。
自然と目頭が、熱くなった。