王子?団長?どっちもお呼びじゃありません!!~異世界悠々おひとりさま満喫日記~


「……そうか。療養を大義名分として、滞在の延長を進める事は簡単だ。本音を言えば、完治するまで俺の手元に置いておきたい思いもある。だが、君はきっとそう答えるだろうとも、予想していた」

 けれど、一から十まで全てしてもらう事が望みじゃない。

 フレデリック様は、男を磨くという。ならば私も、フレデリック様に並び立つに相応しくあれるよう、一層自分を磨かなければならない。

「ニーディー村へ戻るのは、せめて発熱がなくなってから。それからニーディー村までは、馬車で送らせてくれ。これだけは、譲らない」

「ありがとうございます。それに、甘えさせてください。それからフレデリック様、ニーディー村に戻る前に一度ミハルの屋敷に寄って、薬の追加を用意したいです」

「分かった。ミハルの屋敷に寄ってから、ニーディー村に向かうようにしよう」




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