王子?団長?どっちもお呼びじゃありません!!~異世界悠々おひとりさま満喫日記~
私はフレデリック様の申し出に、素直に頭を下げた。その頭を、フレデリック様は大きな手のひらで、ポンポンっと撫でた。
「よしエミリー、この後はまた少し休むといい。侍女から、今日は調子があまり良くなさそうだと聞かされていたんだ。長く話して、疲れただろう。ではな」
フレデリック様と顔を突き合わせて過ごすのは、あと何日だろう? そう考えたら、居ても立ってもいられなかった。
「……あの、フレデリック様」
意を決し、客間を出ようとするフレデリック様の背中に向かって呼び掛けた。
「うん?」
途中で立ち止まり、フレデリック様が私を振り返る。
「怪我が治って落ち着いたら、その時は、私とデートをしていただけますか?」
「! もちろんだ!」