王子?団長?どっちもお呼びじゃありません!!~異世界悠々おひとりさま満喫日記~
私は目線を手元のカップに移しながら、内心でフレデリック様に感服していた。
ただでさえ、ドクダミ茶のクセは凄い。私も最初はその飲み難さに辟易したものだった。それを今回は普段の倍の濃さで抽出したのだから、その味たるや言わずもがなだ。
それをフレデリック様は、表面上は涼しい顔で、すでに半分ほど飲み進めていた。
「そういえばフレデリック様、お茶請けにいいのがあるんです。ほのかな甘みがあってクリーミーなので、苦みのあるこのお茶によく合います。ちょっと待っていて下さい」
「なに? そんなに気を遣わないでくれ」
フレデリック様はおそらく、菓子の類を想像している。
お茶の苦みを緩和出来そうとあって、その表情が僅かに明るくなったのが分かった。