王子?団長?どっちもお呼びじゃありません!!~異世界悠々おひとりさま満喫日記~


「いえいえ、一人じゃなかなか食べきれなくて。かと言って、安易に子供達にでも配ろうものなら、貰った子と貰っていない子で喧嘩になちゃったりもするので難しいんです。フレデリック様が食べてくださったら助かります」

 私は立ちあがると、脇の戸棚から容器を取り出す。

 フレデリック様は、中味を三分の一ほど残したカップを卓に置くと、私の手元を注視していた。

「はい、どうぞ」

 けれど容器を卓に置き、蓋を空けた瞬間に、フレデリック様が固まった。その口角は引き攣り、心持ち顔色も悪い。

「……エミリー、これはなんだ? 本当にこれは、食して大丈夫な物なのか?」

 フレデリック様は、明らかに腰が引けていた。




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