王子?団長?どっちもお呼びじゃありません!!~異世界悠々おひとりさま満喫日記~


 その勢いにまず驚いて、次いで居た堪れなくなって身を縮めた。多分な賛辞は照れくさくて、なによりも恥ずかしい。

「やめてやめて、アイリーンっ! 仮に知識やアイディアがあったって、私にはそれを実践するだけのエネルギーがないもの。そんな私の知識やアイディアを漏れなく吸い上げて、事業を立ち上げて確実に収益を上げる。アイリーンの経営手腕こそ、称賛に値するよ。……それにアイリーンは、収益の多くを恵まれない子供や女性の保護活動にあてている。雇用だって、困窮者や女性を積極的に採用してる」

 有難くも私は薬師として生計を立てていて、贅沢は出来ないけれど、食べる事が出来ている。だから私はこれ以上、何を望むべくもない。



< 56 / 284 >

この作品をシェア

pagetop