担当の営業社員は傲慢でした。【短編】
なんで俺のせい?とでもいうようにあいつの首が傾いて、とうとうなにかがぷつんと切れた。

「あなたのせいですよ!
忙しくて残業、休日出勤当たり前でデートする時間もないし!
会っても愚痴しか云わないからうんざりだって!
終いには重いとか云われるし!」

八つ当たりだってわかってる。
時間がないのはどうしようもできないが、彼だって仕事で疲れてるのに、愚痴ばっかり聞かされて楽しくないのは当たり前。
もっと、もっとできる努力はあったはずなのだ。
なのに私は。

「おまえ、つまんねー男と付き合ってんのな」

「……うるさい」

「男なら、彼女がつらいときくらい、支えてやるもんだろ」

「うるさい」

「愚痴聞くのが嫌なら、その唇塞いで愚痴なんか忘れるくらいまで抱けばいい。
なに、そいつそんなこともわかんねーの?」

確かに、それだけの男だったのかもしれない。
別れすら、あれで。
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