三途の川のお茶屋さん
「うぅ~む、……半ば分かっていたとはいえ、さて困ったのう」
神威様は心底困惑した様子で、腕組みして唸る。
神威様ならば、俺の同意など得ずとも、幸子一人どうこうするなど容易い。
けれど神威様はそれをしない。しかし俺の拒絶を受けて、この後、最高権力者はどうでるか……。
「そこをなんとか、この通りじゃ。考え直してはくれんかの?」
「……」
まさか下手に出られるとは思っておらず、一瞬虚を突かれたが、無言を突き通す。
「力技は、したくないんじゃがなぁ?」
「……」
脅しを掛けられても、無言を突き通した。けれど不快感は隠しようもなく、眉間に皺が寄った。
「いや、すまん。今のは冗談だ。儂はそんな無体な真似は好かん。……しかし、上級神の中には強硬な考えをする者も多いのは事実だ」
神威様は表情を引き締めると、低く告げた。