三途の川のお茶屋さん


「お姉ちゃんご馳走さん! 会計を頼むよ?」
「はーい、ただいま! ……おばあちゃん、おかわりもできるので、何かあれば声を掛けて下さい」

「あい、ありがとさんです」

たぶん老婆の言う事は真実で、老婆はあれ以上の情報を持たない。老婆はただ、何者かから伝言を頼まれただけなのだ。

私は老婆からこれ以上の情報を得る事を諦めて、会計を待つお客様のところに向かった。

「お姉ちゃん、美味い団子を食わしてもらってありがとうよ」

私が駆け寄ると、会計を待っていたおじさんが告げた。

おじさんは、満足気な笑みをたたえていた。

「お口に合ったようで良かったです」

団子を美味しいと言って貰えれば、素直に嬉しい。



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