三途の川のお茶屋さん
ムシロを下げ、こちらに向かってニンマリと皺を深くして笑って見せるのは、タツ江婆その人だった。
タツ江婆が顔をクシャリと歪めて目を瞑る。
な、なんだ?
映像に、音声はなかった。
けれど歪めた顔を真顔に引き締めたタツ江婆の、「任せておけ」という声が、聞こえたような気がした。
映像がタツ江婆で埋め尽くされる。そうして映像は、完全に途切れてしまった。
「映像はここまでのようだな」
……宝珠の持つ、神通力の限界か。
けれど映像のお陰で知れた。船は今まさに三途の川の対岸に接岸しようとしている!
「神威様、幸子の元に向かいます!」
対岸に先回りで向かおうと駆け出した。すると神威様に腕を掴まれた。