三途の川のお茶屋さん
なんだ!?
異変は、すぐに知れた。
船体が不自然に大きく揺らぎ、川面からは水しぶきが上がる。
急く心のまま距離を縮めていけば、水しぶきの正体が知れた。川面からタツ江婆が顔を出し、必死で船に追い縋ろうとしていた。
!!
船内の幸子の状況に、胸が騒いだ。
「神威様、タツ江婆をお願いいたします!」
俺はタツ江婆を神威様に任せ、船内の幸子の元に駆けた。
船内の光景は、悪夢だった。
懸人に首を絞められる幸子の姿を目にすれば、全身の血が沸騰した。身が焼かれるほどの、激情の嵐が駆け巡った。
「幸子ーー!!」