三途の川のお茶屋さん
「閻魔帳の件が、バレていたのか……」
十夜が目を瞠り、気まずそうに小さく呟く。
忍び笑いを聞き付けて、十夜の斜め後ろに視線をやれば、神威様が肩を震わせて笑っていた。
けれど一瞬絡んだ神威様の目は、笑っていない。
その目から、神威様が私の状況を理解しているのだと知った。
「……十夜は、閻魔帳の正確性を知っていますか?」
「ほとんど100%に近い」
唐突な私の問いに、十夜は即答した。
「ふふふっ。そうですね、ほとんど100%。まさに、その通りです」
「幸子?」
私はひとつ息を吐いてから、ゆっくりと瞼を閉じた。
そうして再び瞼を開き、十夜の目をしっかりと見つめて告げる。