三途の川のお茶屋さん
「おばちゃんは素敵な女性だったな。あたしだって幼い時分から、ずっと憧れていたよ」
恨みつらみではない、懸人が語る、穏やかで優しい過去。
「けれど、本当に強く美しく、誰よりも愛情深いのはタツ江だ」
ギョッとして、隣の懸人を振りかぶる。
冗談にしたって照れくさくて、落ち着かなかった。
「な、なんだい急に! んもう、馬鹿をお言いじゃないよ。あたしゃもう、シワシワのお婆さんじゃろうよ」
けれど見上げた懸人は、欠片も笑っていない。真摯な瞳で、射抜くようにあたしを見ていた。
動揺から、咄嗟に繋いだ手を解こうとした。