今日も君につままれ包まれる
モフモフの耳と尻尾、触ってみる?
...やっぱり言うべきだよね。
だって明らかに付け耳じゃないし…
(趣味だったらスルーするべきだけど)
さっきからぴょんぴょん動いたり、尻尾が左右に忙しく揺れている。
これって本物、だよね。
「あの、寺原先輩...」
『ん?オレのことは集でいいよ〜♪』
「...ではチャラばる先輩。その頭にある獣耳と尻尾って一体...」
『えーっ、チャラばるって酷いなぁ〜って...
え?耳?尻尾??』
(付いていることに気づいてなかったの...?)
少し焦った様な素振りで、頭とお尻に手を当て確認するチャラばる先輩。
『あ、やっべー...やっちゃった...』
「...もしかして触れるべき話題では無かったですか...?」
『い、いや、その、ユッキー。これみて気持ち悪いとか思わない?』
「えっ?いえ...よくお似合いだと思いますが...」
そう言うと先輩の獣耳がピンと立ち嬉しそうな顔で、
『マジ?!うわーっ、良かった〜いや、焦ったわ〜
話すとややこしくなるんだけどね、感情が昂ると反動でこうなっちゃうっていうか...』
「その耳と尻尾がですか?」
『うん。オレん家、神社やってるじゃん?その神社で祀ってる神様の使いが狐でね。神様と契約をした時に得た力っつーか、能力でさ』
契約?神様?狐?
チャラばる先輩の見た目のように現実では有り得ないワードがどんどん出てくる。
「それって危ない呪い系の契約じゃあ...」
『あ〜、違う違う。そんなヤバいやつじゃないんだよ〜』
そう軽く言ってこうなった経緯を教えてくれた。
この街は昔色々な人が住んでいて、栄えた街であった反面...様々な感情や思いが長く思念として残り...
今も尚怪異現象として出るのだそう。
しかもここ数年は特に酷くそれを見兼ねた神様が、使いを寄越し先輩に力を与え...
その見返りに幽霊退治をする契約をしたらしい。
昔から代々受け継いだ神社と街を守るために先輩は、自ら進んで交わしたんだってヘラヘラした態度で言っていたけど...
「先輩こそ一人で大変じゃなかったんですか?」
『うーん、まぁ、逃がしちゃうこともあるし生傷も絶えないけど...
使いの付喪神がついてるし、それに...
この見た目!オレにちょー似合ってない???』
「え...?」
『このもっふもふの耳と尻尾!イケメンと合わせたらさいきょーっしょ!』
(そうだ...先輩ってこういう人だったんだ...)
『本当は皆に見せびらかしたいんだけどね、さすがに驚いちゃうだろうから普段は何とか抑えてるんだけど...
人間では出来ないような力だって使えるし...それに学校の屋上とか行き放題だからねー☆』
「あ、そういえば保健室誰もいなかったのって...」
『そうそう!理事長直々に頼まれてこの学校も巡回してるんだよー。
だから全部の部屋の鍵を貰ってるってわけ!』
「この事、理事長も知っていたんですか...」
『もっちろん!てか、オレの親戚に当たる人だからねー』
「そ、そうだったんですね...」
何だかスケールが凄すぎる...
『集中すればすぐに引っ込むし、ま、気にしないで♪』
「いやいや...気になりますよ...」
『えーそう?あっ、良ければ触ってみる?』
そう言うと先輩は私に急接近し、
『オレの自慢の耳と尻尾、どっちから触っちゃう?』
だって明らかに付け耳じゃないし…
(趣味だったらスルーするべきだけど)
さっきからぴょんぴょん動いたり、尻尾が左右に忙しく揺れている。
これって本物、だよね。
「あの、寺原先輩...」
『ん?オレのことは集でいいよ〜♪』
「...ではチャラばる先輩。その頭にある獣耳と尻尾って一体...」
『えーっ、チャラばるって酷いなぁ〜って...
え?耳?尻尾??』
(付いていることに気づいてなかったの...?)
少し焦った様な素振りで、頭とお尻に手を当て確認するチャラばる先輩。
『あ、やっべー...やっちゃった...』
「...もしかして触れるべき話題では無かったですか...?」
『い、いや、その、ユッキー。これみて気持ち悪いとか思わない?』
「えっ?いえ...よくお似合いだと思いますが...」
そう言うと先輩の獣耳がピンと立ち嬉しそうな顔で、
『マジ?!うわーっ、良かった〜いや、焦ったわ〜
話すとややこしくなるんだけどね、感情が昂ると反動でこうなっちゃうっていうか...』
「その耳と尻尾がですか?」
『うん。オレん家、神社やってるじゃん?その神社で祀ってる神様の使いが狐でね。神様と契約をした時に得た力っつーか、能力でさ』
契約?神様?狐?
チャラばる先輩の見た目のように現実では有り得ないワードがどんどん出てくる。
「それって危ない呪い系の契約じゃあ...」
『あ〜、違う違う。そんなヤバいやつじゃないんだよ〜』
そう軽く言ってこうなった経緯を教えてくれた。
この街は昔色々な人が住んでいて、栄えた街であった反面...様々な感情や思いが長く思念として残り...
今も尚怪異現象として出るのだそう。
しかもここ数年は特に酷くそれを見兼ねた神様が、使いを寄越し先輩に力を与え...
その見返りに幽霊退治をする契約をしたらしい。
昔から代々受け継いだ神社と街を守るために先輩は、自ら進んで交わしたんだってヘラヘラした態度で言っていたけど...
「先輩こそ一人で大変じゃなかったんですか?」
『うーん、まぁ、逃がしちゃうこともあるし生傷も絶えないけど...
使いの付喪神がついてるし、それに...
この見た目!オレにちょー似合ってない???』
「え...?」
『このもっふもふの耳と尻尾!イケメンと合わせたらさいきょーっしょ!』
(そうだ...先輩ってこういう人だったんだ...)
『本当は皆に見せびらかしたいんだけどね、さすがに驚いちゃうだろうから普段は何とか抑えてるんだけど...
人間では出来ないような力だって使えるし...それに学校の屋上とか行き放題だからねー☆』
「あ、そういえば保健室誰もいなかったのって...」
『そうそう!理事長直々に頼まれてこの学校も巡回してるんだよー。
だから全部の部屋の鍵を貰ってるってわけ!』
「この事、理事長も知っていたんですか...」
『もっちろん!てか、オレの親戚に当たる人だからねー』
「そ、そうだったんですね...」
何だかスケールが凄すぎる...
『集中すればすぐに引っ込むし、ま、気にしないで♪』
「いやいや...気になりますよ...」
『えーそう?あっ、良ければ触ってみる?』
そう言うと先輩は私に急接近し、
『オレの自慢の耳と尻尾、どっちから触っちゃう?』