御曹司は恋の音色にとらわれる
「何なんだ?」

配送業者の伝票にサインして、配送業者を見送った拓は、
茫然としていた。

私も服を着て、ダイニングに入り、目を見張る。

大きな花瓶に入った薔薇が6つ程、
それに、ケーキや軽食など、
朝食と昼食を足しても食べきれなさそうな食事の数々。

すると、拓のスマホに動画が送られて来て。

『おめでとう』
『お姉ちゃんまた会いたい』と言う優斗君の声、
『記念日に・・・』

など、長男夫婦家族らしい声が、拓のスマホから流れてきた。

気になった私は、拓のスマホを覗き込もうとする。

「私にも見せて」

「絶対駄目だ、とう言うか、初めての夜を
 他人が知っているって言うのは・・・・」

と拓はぶつくさ言っていた。
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