社宅は社長の家の2階でした【佳作受賞】
会議後、のどかは、社長室に戻るや否や、営業の真下にランチに誘われたと告げた。
「……… のどか、行くの?」
「『佐倉』です。社長。
特にお断りする理由もないかと思ったの
ですが、何か不都合でもありましたか?」
「いや、今日は、俺がのどかとランチに
行こうと思ってただけだから。」
「『佐倉』です。社長。
では、社長も一緒でもいいか、聞いて
みましょうか?」
は?
のどか、それは、わざとなのか鈍いのかどっちだ?
でも、まあ、社長同席では口説けないだろうから、一緒に行くか。
「くくっ
そうか。そういう手もあるのか。」
「? そういう手? ですか?」
「いや。じゃあ、そのように連絡してくれ。」
「かしこまりました。」
すると、のどかは、メモを見ながら、スマホから電話を掛けようとしていた。
「のどか、ちょっと待て!」
俺は慌てて止めた。
「『佐倉』です! 社長。
何ですか?」
「それ、どこへ掛けてる?」
「真下さんの携帯ですけど、何か?」
「はぁ………
のどか、隙、あり過ぎ。」
「『佐倉』です!
社長、会社でファーストネームで呼ぶのは
やめてください。」
「今は、他に誰もいない。
それより、のどか、真下に電話番号、
教えたのか?」
「……… のどか、行くの?」
「『佐倉』です。社長。
特にお断りする理由もないかと思ったの
ですが、何か不都合でもありましたか?」
「いや、今日は、俺がのどかとランチに
行こうと思ってただけだから。」
「『佐倉』です。社長。
では、社長も一緒でもいいか、聞いて
みましょうか?」
は?
のどか、それは、わざとなのか鈍いのかどっちだ?
でも、まあ、社長同席では口説けないだろうから、一緒に行くか。
「くくっ
そうか。そういう手もあるのか。」
「? そういう手? ですか?」
「いや。じゃあ、そのように連絡してくれ。」
「かしこまりました。」
すると、のどかは、メモを見ながら、スマホから電話を掛けようとしていた。
「のどか、ちょっと待て!」
俺は慌てて止めた。
「『佐倉』です! 社長。
何ですか?」
「それ、どこへ掛けてる?」
「真下さんの携帯ですけど、何か?」
「はぁ………
のどか、隙、あり過ぎ。」
「『佐倉』です!
社長、会社でファーストネームで呼ぶのは
やめてください。」
「今は、他に誰もいない。
それより、のどか、真下に電話番号、
教えたのか?」