社宅は社長の家の2階でした【佳作受賞】
私は急いでシャワーを浴びて、部屋着に着替える。

その間に修ちゃんが吐いてるといけない。

私は急いで1階のリビングに戻った。

だけど、修ちゃんは、さっき私がいなくなった時のまま、ソファーに座っていた。

「修ちゃん、着替えるよ。
クローゼット、開けるからね?」

私は、寝室のクローゼットを探って、スウェットの上下を取り出し、修ちゃんの座るソファーに置いた。

「修ちゃん、服脱がすよ?」

私は、ネクタイに手をかけ、引き抜いた。

ワイシャツのボタンを上からはずし、脱がせる。

「シャツも脱ぐよ。
修ちゃん、バンザイして。」

男の人の服を脱がせるなんて、したことない。

でも、大丈夫!

こんなの、看護師さんや介護士さんなら、毎日してる事!

他人っていうだけで、付いてるものはお父さんや弟と同じ!

私は自分に言い聞かせて、シャツに手を掛ける。

私は修ちゃんの肌着を脱がせた。


修ちゃん!?
なんで仕事しかしてないのに、腹筋、割れてるの!?

私は思わず、その板チョコのような腹筋に触りたくなるのを我慢して頭からスウェットを被せた。
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