爽やかくんの為せるワザ
「1週間……?」
「私、まだ全然敬吾くんのこと知らないの。知らないのに、告白してくれた敬吾くんを……拒否したくない」
「花恋ちゃん……」
「こんな風に思ったの、初めてだけどね。
だから、もし敬吾くんが良ければ……1週間私と一緒に過ごしてくれないかな?
その間にいろんな敬吾くんを知って、それから告白の返事をしたい。
……わがままなこと言ってごめんね」
花恋ちゃんの表情は至って真剣だった。
……つまり、
俺はまだ……振られてない?
ってことだよな!?
そうだよな!?!?
「ぜ、全然いいよ!!むしろ、そんな真剣に考えてくれてありがとうっっ」
「……良かった、ありがとう敬吾くん」
安心したように微笑む花恋ちゃんは、俺にはもったいないくらい可愛かった。
こんな可愛い花恋ちゃんが、俺の為に色々考えてくれて、1週間一緒に過ごす約束をしてくれた。
なんか、俺……すでに幸せ過ぎるんだけど!