ただ好きだから
しかもイベント企画部の書類を…もっと他の課の企画書とかなら分かるけど…
「あぁ、基本的には全て目を通してる」
「うわぁ、凄い」
それって一体いくつの書類を1日にチェックしてるんだろう。イベント企画部だけでかなりの量なのに、全部署のチェックしてるなんて。
しかも、ボツ案まで…
「来週から忙しくなりそうだな」
「え?」
「プロジェクトリーダーに選ばれたんだろ?」
「あ、うん。初めてね選ばれた」
頼んだアイスティーとアイスコーヒーが届いてそれにミルクと砂糖を入れる。
「まぁ当然の結果だ、お前の企画案はなかなか面白い」
「…本当?」
社長にそんな事言ってもらえるなんて、自信つくな。それに大和先輩も同じような事を言ってくれてたっけ。
あまりにリンクした二人の言葉が嬉しくて、くすっと笑うと咲夜は不思議そうに私を見つめてくる。
「何笑いだよ」
「この前大和先輩にも同じような事言われたの思い出して、嬉しくてさ」
「大和先輩?」
少し不機嫌そうにした咲夜は片眉を寄せてアイスコーヒーを手に取ると、それを口に付けた。
「近藤大和先輩」
「あぁ、近藤か。名前で呼ぶほど親しいんだな」
どこか淡々とそう言われて彼を見つめるけれど、先ほどの眉の歪みを消すと私から視線をそらす。
「よくチームが一緒になるから、うちの部署の中では可愛がってもらってると思う」