青い鳥
「はぁ、はぁ!」
深夜、脳は未だ夢か現実かも認識していないが、浅く速い呼吸を肩まで使って必死に吐きながら整える。
悪夢に魘されて目が覚めた。
久しぶりのあの悪夢。
目を開けた瞬間、明るさを感じてホッとした。
それよりも額には脂汗、そして真冬だというのに不快な程全身が汗だくだ。
そのせいか喉は乾ききっている。
きっとこれは母から連絡がきたせいだろう。
嫌悪感しか感じない暗闇で光る瞳。
気味が悪い程の笑みを携えたあの顔。
思い出すだけで、身体が震える。
私は自分の身体を自分でギュッと抱き締める。
忘れたい……
でも、消したくても、
私から消えてくれない……