水の踊り子と幸せのピエロ~不器用な彼の寵愛~
「ひえっ……な、な、どうしたんですか!?」
「男を知らないから、こうしてのこのこと俺についてきたわけだ。少し勉強させてやる」
「え、まっ……! 碧さん!?」
「服は明日、俺が買ってやるよ。それも貸しに上乗せしておくから」
「いやいや、あのっ……ひゃっ!」
波音は悲鳴を上げて、碧の手首を掴んだ。太腿《ふともも》をするりと撫でられ、触れられたところから肌が粟立《あわだ》つ。
背負ってもらったときとは触れ方が違う。碧は明確な意思を持って、波音の足を撫で続けた。
その手を押さえようとしても、力では全く敵わない。波音の体力が回復していないせいもあるだろう。
「やっ……やめてください!」
「ちょっと遊ぶだけだ。最後まではしない」
「それでも、おかしいですよ! こういうのは、好きな人同士がするものじゃないんですか?」
「世の中にはそうじゃないやつもいるってことだ。よかったな。勉強になっただろ?」
「っ……」
安心や信頼が、恐怖へと変わる。碧が波音を助け、優しくしてくれたのは、自身の過去と重ね合わせたからではないのか。最初から、身体目当てだったのだろうか。
(いやだ……嫌だ!)
波音は目に涙を浮かべた。相手がどんなに美形で格好いい相手でも、互いに想う気持ちがないのならば、触れてほしくない。そう考えるのは、おかしいのだろうか。
抵抗も空しく、碧の手は太腿から腰を伝って上っていく。そのままシャツを捲《めく》り、水着の上から胸を撫でてそっと揉み始めた。
「男を知らないから、こうしてのこのこと俺についてきたわけだ。少し勉強させてやる」
「え、まっ……! 碧さん!?」
「服は明日、俺が買ってやるよ。それも貸しに上乗せしておくから」
「いやいや、あのっ……ひゃっ!」
波音は悲鳴を上げて、碧の手首を掴んだ。太腿《ふともも》をするりと撫でられ、触れられたところから肌が粟立《あわだ》つ。
背負ってもらったときとは触れ方が違う。碧は明確な意思を持って、波音の足を撫で続けた。
その手を押さえようとしても、力では全く敵わない。波音の体力が回復していないせいもあるだろう。
「やっ……やめてください!」
「ちょっと遊ぶだけだ。最後まではしない」
「それでも、おかしいですよ! こういうのは、好きな人同士がするものじゃないんですか?」
「世の中にはそうじゃないやつもいるってことだ。よかったな。勉強になっただろ?」
「っ……」
安心や信頼が、恐怖へと変わる。碧が波音を助け、優しくしてくれたのは、自身の過去と重ね合わせたからではないのか。最初から、身体目当てだったのだろうか。
(いやだ……嫌だ!)
波音は目に涙を浮かべた。相手がどんなに美形で格好いい相手でも、互いに想う気持ちがないのならば、触れてほしくない。そう考えるのは、おかしいのだろうか。
抵抗も空しく、碧の手は太腿から腰を伝って上っていく。そのままシャツを捲《めく》り、水着の上から胸を撫でてそっと揉み始めた。