クールな御曹司の本性は、溺甘オオカミでした
強引に話を切る。野々花は私の言葉に納得したわけではなさそうだった。付き合いの長い友人だ。私の様子が変なことはバレていると思う。
だけど、そこもまた女友達。上手に踏み込まない心得は持っている。
「そっか!なんか私、早とちりしちゃったみたいね!ごめん!」
「いいのいいの。じゃがいもは美味しくいただくね。最近、後輩の子たちと女子会が楽しくて。そこでコロッケ作ろうかなあ」
あきらかな強がりでもなんでもいい。
私にはやり過ごすことが必要なのだと気づいた。そう、私は『やり過ごさなければならない』程度にダメージを受けている。
今、苦しいのだ。それは認めなければならない。
金曜の夜だ。じゃがいもを手に私はひとり、家路についた。
ここ最近、あまり感じていなかった人生の重みを感じていた。重量のあるじゃがいもがなければ、このまま東京タワーへ向かっていただろう。
最寄り駅から商店街を歩いていると、新年の装飾が眩しく感じた。世の中が自分の方を向いていない。いや、私が世間に視点を合わせられなくなっている。
お酒でも飲もうかと思い、やめた。
今日ひとりで飲んでも、きっといいことはない。たいして強くもない私が酔ったところで、明日の朝のみじめさが増すだけだ。
だけど、そこもまた女友達。上手に踏み込まない心得は持っている。
「そっか!なんか私、早とちりしちゃったみたいね!ごめん!」
「いいのいいの。じゃがいもは美味しくいただくね。最近、後輩の子たちと女子会が楽しくて。そこでコロッケ作ろうかなあ」
あきらかな強がりでもなんでもいい。
私にはやり過ごすことが必要なのだと気づいた。そう、私は『やり過ごさなければならない』程度にダメージを受けている。
今、苦しいのだ。それは認めなければならない。
金曜の夜だ。じゃがいもを手に私はひとり、家路についた。
ここ最近、あまり感じていなかった人生の重みを感じていた。重量のあるじゃがいもがなければ、このまま東京タワーへ向かっていただろう。
最寄り駅から商店街を歩いていると、新年の装飾が眩しく感じた。世の中が自分の方を向いていない。いや、私が世間に視点を合わせられなくなっている。
お酒でも飲もうかと思い、やめた。
今日ひとりで飲んでも、きっといいことはない。たいして強くもない私が酔ったところで、明日の朝のみじめさが増すだけだ。