クールな御曹司の本性は、溺甘オオカミでした
熱いお風呂に入って、普段あまりしないパックでもして、爪を磨いて寝ようかな。そうしようと決める。
帰宅するとすぐに、ユニットバスに熱いお湯を溜めた。冷え切った手足を湯船の中で伸ばす。気持ちいい。お風呂は正解だった。
千石くんが結婚する。
その事実は今週、見事に私を打ちのめした。
彼が私を諦めた時点で、彼の動向に私が着目する理由はない。もっと言えば、私は彼の好意を拒否し続けてきた。離れて行った男の結婚話にやきもきする資格がないのだ。
それなのに……苦しい。
千石くんは私を抱いた。とびきり優しく情熱的に抱いた。何度も何度も求め合い、彼と繋がっている瞬間だけ、私は自分の気持ちを肯定した。
そう、あのとき肯定した気持ちは言葉にすればなんともシンプル。
『好き』
それだけだった。
千石くんが好き。
言えるわけもない言葉が、言わなかったからこそ心に引っかかっている。
たっぷり一時間近く浸かり、お風呂を出るとバスタオルを巻いた格好で全身を保湿した。髪の毛を乾かし、あたたかなルームウェアを着る。
ふと、上がり框に置き去りのじゃがいもを思いだし、料理しようか考えてやめた。
そういうことは明日にしよう。お腹もあまり減っていないし、今日はやはり早寝が一番の薬になるかもしれない。
歯を磨き、ユニットバスを出たところで、玄関のチャイムが鳴った。
帰宅するとすぐに、ユニットバスに熱いお湯を溜めた。冷え切った手足を湯船の中で伸ばす。気持ちいい。お風呂は正解だった。
千石くんが結婚する。
その事実は今週、見事に私を打ちのめした。
彼が私を諦めた時点で、彼の動向に私が着目する理由はない。もっと言えば、私は彼の好意を拒否し続けてきた。離れて行った男の結婚話にやきもきする資格がないのだ。
それなのに……苦しい。
千石くんは私を抱いた。とびきり優しく情熱的に抱いた。何度も何度も求め合い、彼と繋がっている瞬間だけ、私は自分の気持ちを肯定した。
そう、あのとき肯定した気持ちは言葉にすればなんともシンプル。
『好き』
それだけだった。
千石くんが好き。
言えるわけもない言葉が、言わなかったからこそ心に引っかかっている。
たっぷり一時間近く浸かり、お風呂を出るとバスタオルを巻いた格好で全身を保湿した。髪の毛を乾かし、あたたかなルームウェアを着る。
ふと、上がり框に置き去りのじゃがいもを思いだし、料理しようか考えてやめた。
そういうことは明日にしよう。お腹もあまり減っていないし、今日はやはり早寝が一番の薬になるかもしれない。
歯を磨き、ユニットバスを出たところで、玄関のチャイムが鳴った。