キミへの想いは、この声で。

「……しゃーねーな」


徳原くんはそう言うと、引き出しからゲーム機を取り出した。


「じゃあ、四人で対戦しよ!」


徳原くんが座り、四人でローテーブルを囲むと、早速ゲームは始まった。


ゲームソフトとして選んだのは、カーレース。


最大八人まで対戦できるそのゲームを私たちは行った。


「うわっ!直樹のせいで私の車吹っ飛んだ!!」


「知るか。つーか、そういうゲームだろ」


優乃ちゃんの泣き言に、徳原くんは冷たくツッコむ。


「今んところ、俺一位~」


私の左側に座る颯太くんが嬉しそうにそう言う。


画面のなかの颯太くんの車は、私の目の前。


私は慣れた手つきで、颯太くんの車目掛けて爆弾を投げた。

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