キミへの想いは、この声で。

「はぁ……、茜強すぎ。

俺、三位になったし」


「……三位ならいいじゃん。私、五位なんだけど」


「俺なんか、雷とか爆弾とか無敵アイテム使われて、八位だぞ?」


対戦が終わると、みんなは自分の順位をポツポツと話した。


「ハハッ、ヤベーな、直樹。

普段は直樹が一位取ってんのに」


「本当にな。今日はついてねーみてーだ」


「ねぇねぇ、もう一回やろ!」


悔しがる徳原くんを前に、優乃ちゃんが「もう一度やろう」と促す。


「つ、次こそ本気出すし」


「いや、さっきも本気出してたでしょ」


徳原くんの発言に鋭いツッコミを入れる颯太くん。


そんなふたりのやりとりを微笑ましく思っていると、ふいに手元にある画面が目に入った。

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