チャラめ男子と鈍感女子
「いえ! そういう訳にはいきません! 何の気なしに奢ってもらうなんて...」
案外強情だなぁ、この子は。
どうやったら素直に受け取ってくれるだろうか...
「それじゃあさ。今度一緒に本屋付いてきてくれない? これは先約の品という事で」
ちょっぴり(いや、だいぶ?)強引な言い訳を並べると、エミリーは手を口に当てて考えている。
やっぱり苦し紛れだったか...?
実際はほんの数秒なんだろうけど、エミリーが口を開くまでの時間が長く感じられた。
「分かりました。断り続けるのも失礼なので、いただきますね?」
少し頬を赤らめながらエミリーが微笑んだ。