チャラめ男子と鈍感女子
お化け屋敷の中は、高校生が作ったにしては中々凝っている。
流れてくるサウンドもよくある『ひゅ~~ドロドロ』ではなく、水がぴちゃぴちゃと落ちる音が流れていた。
今歩いている所は、見えている突き当たりまで何もないように見えるけど...
―――バサッ!!
いきなり、段ボールで作られたありとあらゆる壁から手が一斉に出てきた。
「キャー!!やだぁ~~!」
そこまで驚くものでもなかったけど、怖がりのエミリーには衝撃的だったのか。
俺の右腕にまとわり付いてくる。
というか、君のその大きな胸が当たってるんですけど?
「ぅう~、絶対離さないでね? 絶対に!」
しかもタメ口?!
混乱してるからだろうけど...か、可愛い。