チャラめ男子と鈍感女子
エミリーにしがみつかれながら先を歩いていく。
途中頭上から白いお面が落ちてきたぐらいで特に何もなく、角を曲がるとすぐそこは出口だった。
もう終わり?
翼が考えた割りにはそんなに怖くなかったな。
そう思いながら、出口が見えた事でホッとした顔を浮かべたエミリーと歩を進めた...次の瞬間。
タッタッタッタッ―――!!
軽い音と共に、後ろから何かが迫ってくる!
叫び声を上げたエミリーに出口へと引っ張られる俺が最後に見たのは...
真っ白な浴衣を身に纏って、無表情でこっちへ駆けてくる『七瀬先輩』だった。