チャラめ男子と鈍感女子
宛もなく学園内を一人でぐるぐる廻る。
途中女の子達から何回かお誘いを受けたが全て断り。
結局ショーが開始される30分前に体育館に入る事にした。
中に入ると結構な人の数で、もう半分以上は埋まっている。
これは、開始前に来てたら下手すりゃ入れなかったかも...
「やぁやぁ慎也くん! こーんな遠い位置から見るおつもりですか~?」
「何の用だ。冷やかしかよ」
もはや、いきなり現れる事に突っ込む気はなく。
ハイテンションの翼を一掃するべく冷たく言い放つと...
突然俺の腕を掴んで翼はどこかへ向かおうとする!
「おいっ!」
「慎也くんの席はこっちにあるから。黙って付いてきて?」
いつも以上の黒い笑顔を貼り付ける翼を前にしては何も言えず、俺はただ連れられて行くしかなかった。