覚悟はいいですか

「紫織」

名前を呼ばれ、赤い顔のまま恨めし気に礼を見上げると、

「っ!だからその顔、禁止!!」

ちょっと怒ったような声をあげて、次の瞬間、礼の腕に抱き止められていた

「礼…」

「紫織、俺は君を離さない。君も君の夢も俺が守るから、ずっとそばにいてほしい。

全力で愛する人を守り、その女性の夢を叶えるべく導き寄り添う、そんな男がいたっていいだろ?

俺に全身全霊をかけて愛したいと思わせる女は過去・現在・未来とも紫織だけだよ。

Tu es toute ma vie.
(あなたは私の人生すべて)
À toi pour toujours(永遠にあなただけ)


俺に溺愛される覚悟はいいですか?」

そんなの、答えは決まってる!

「Oui!(もちろん!)」



 ~Fin.~

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