DISTOPIA EMPEROR―絶対王者は破滅を命ず―
煥はおれと同じように、少し緩めた襟元からペンダントを取り出した。
白い輝きの石、白獣珠がそこにある。
――朱獣珠、来たか。
――ああ、時が来てしまった。
煥は白獣珠を見つめて言った。
「四獣珠は集まっちゃいけないもんだと聞かされてた」
「原則はね。でも、引き寄せ合うチカラが働き始めてんだから、もうしょーがないんじゃない?
おれはね~、二年前の高校の入学式で、あー何かヤバいこと始まっちゃうんだろうなって知ったよ」
「二年も前に?」
「おれのチカラってさ、王さまゲームみたいなもんなんだけど、一人だけ命令に従わないイレギュラーがいたんだよ。
本人は能力者じゃなくても、異能のポテンシャルは血の中に潜んでんだろうね。文徳は、おれにとって衝撃だった」