DISTOPIA EMPEROR―絶対王者は破滅を命ず―
「ほらまたそれを言う。カッコいいのに変人だからモテないだの、髪が長めなのが鬱陶《うっとう》しげだからモテないだの、
黙ってればいいのに口を開けば理屈っぽいからモテないだの、何かに付けて小姑《こじゅうとめ》のごとく、ぼく以上にやかましいのは、どこのどなたでしょうか?」
「だって海牙さん、見た目の素材はとーってもいいのに、カノジョできたことないでしょ? もったいないから、しっかりプロデュースしてあげたいなーって」
「余計なお世話です。ぼくにカノジョができないのは男子校に通っているから出会いがないためであって、モテないからではありませんので。
そのあたりを誤解しないでいただきたい」
「ふーん? そうなんですかー? じゃあ、わたしの友達を紹介してあげましょうかー?」
「あいにくですが、年下には興味ありませんので。子どもっぽい人は無理ですね」