DISTOPIA EMPEROR―絶対王者は破滅を命ず―
おれの実家では、けっこういろいろペットを飼っていた。
うちにいた動物たちはみんな覚えてる。みんな、かわいかった。
だけど、長生きしたやつ、いねーんだ。親父のせいで。
かわいそうなことをした。
よその家に飼われてたら、あんな目には遭わずに済んだのに。
あいつらがいなくなるたびに、おれも姉貴も泣いて泣いて、もう何も飼いたくないって思うんだけど、またすぐ次のやつが来たんだよね。
親父が買ってきた。
で、おれも姉貴も懲りずに、新しいやつのことをかわいがってしまう。
しゃーないんだよ。動物、好きだし。
もうほんと無条件で、言葉がめったに通じないもふもふやぺたぺたに夢中になってしまう。
たまに言葉が通じるとさ、信じらんないくらい嬉しくて。
人間相手じゃ、こんな新鮮さはまったくないから、おれ。