傷だらけの君は
なぜこうなったのかっていうと、あたしの髪の切り方に危機感を感じたらしくて。
そんなとこから切ったら変になるって止められたけど、あたしにはよく分からなくて首を傾げた。
それで沖田さんが、「僕が切るよ」と鋏を奪ってあたしを後ろ向きにしてこうなった。
「どれぐらい切る?」
考えてなかったな、どうしよう。
悩むあたしとは裏腹に、沖田さんの俊敏な判断はここでも発揮された。
「じゃあ僕好みにするよ」
「お願いします」
髪に触れられる感触があって、少し緊張した。
もしかしてあたし、結構なことを頼んでしまったのでは?
というか沖田さんさっきすごい発言しなかった?
ううん、考えても仕方がないよね。
「お願いします」
「頭動かさないで」
「あっごめんなさい!」
「後ろ向くな!」