傷だらけの君は




俺が着いたころには、すでに正面には多くの隊士が集まっていた。


欠伸してんじゃねぇよ、斬られてぇのか。

うつらうつらしていた隊士のケツをしばきながら、俺はある人物のもとへ向かった。

隊士のなかでも桁外れに線の細い男。



「総司」


呼びかけるとそいつはふらりと振り返った。


俺の姿を捉えるなりあぁ、と声を上げる。


「土方さん」


「大丈夫なのか」


そう言われることが分かっていたかのように総司は肩をすくめる。



「僕そんなに頼りないですか。もしや御役御免?」


「必須に決まってんだろ」


よかった、とあまり表情を変えぬまま喜んだ総司の顔色は酷く悪かった。


最近咳き込んでばかりだったが、どうやらそれも普通の咳ではない。

追求してもこいつは大丈夫の一点張りで上手いことかわされる。


俺は無意識のうちに聞いていた。



「お前、死んだりしねぇだろうな」


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