傷だらけの君は


この問いは予想してなかったのか、総司は面食らったように目を丸くした。



「縁起の悪いこと言わないでください。死にませんよ僕は」



じゃあなんで、死にそうな顔してんだよ。

いつからそんな"目"をするようになったんだ。


今すぐにでも部屋に鏡を取りに帰って、目の前に突きつけてやろうかと思ったがもう時間もない。


そのかわりに、俺の口からは大きなため息が漏れた。


「残された奴の気持ちも考えろよ」

「……僕が死んで、悲しんでくれる人なんているんですかね」

「ああ。俺とかな」

「さすがです土方さん」


……あいつも、絶対に悲しむだろう。


< 169 / 253 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop