傷だらけの君は


少なくとも俺より先に死ぬなんてことは許さねぇからな。


なあ、総司。


その憂いを帯びた瞳にはいったい誰の姿を映している。


あいつが.......映っているんじゃねぇのか。



「本当に行けるんだな」


「何度も言っているはずですよ土方さん。これが最後にしてください。僕は……大丈夫です」


「そうか」


行くからには死ぬ気でやれよ、大丈夫死にゃしねえ。


そう言い肩を叩くと総司はくすりと笑い、鉢金を締め直した。


「動かねば 闇にへだつや 花と水」

「は?なんか言ったか」

「いいえ。僕の方が才能あるなぁって」


なんの話だ。

よく分からんが、馬鹿にされている気がする。


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