傷だらけの君は
「トシ」
いつのまに隣にいたのか、声の主は俺と総司に目配せをした。
ああ、近藤さん。分かってるよ。
「いいかてめぇら、何としてでも奴らの計画を阻止するぞ!」
張り上げた声は、隊全体へと伝わりそして夜の空に溶けていく。
隊士たちの声が重なり、それぞれが覚悟を決めた面持ちになった。
「……そっちは頼んだぞ」
「ああ、任せておけ」
その返事を聞き、俺は近藤さんと総司に背を向けて屯所の門をくぐった。