俺が好きって認めれば?【完】
家、上がる…?


…何故!?





「むしろそのつもりで書類届けに来たんじゃねーの?」





と、恭哉くんは不敵な笑みを私に向ける。





そのつもりとは…?


私はただ担任に頼まれたから届けに来ただけなんだけど…。





言葉の真意が分からず首を傾げると、掴んでいた腕を強引に引っ張られる。





「えっなに!?」





恭哉君に引っ張られるがまま連れて来られたのは、恭哉君の部屋だった。





やっと手を離されたかと思うと、恭哉君は部屋の奥のイスに腰かける。


そして連れてきた私をほったらかしにし、呑気に先ほどの書類に目を通していた。





「えっ、なんで私ここにいるわけ!?」





堪らずそんな声をあげた。
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