俺が好きって認めれば?【完】
なんで私、放置されてるの…!?


意味分かんないだけど…!





恭哉君は焦る私に、チラリと面白そうな視線を向ける。





そして書類を机に置くと、こちらへ身体を向け口を開いた。





「沖原恵那だっけ?そういえば…今まであんまり喋ったことなかったな」





何を言いだすかと思えば、そんなの今どうでもよくない!?


どちらかというと、ここに連れてきた理由を教えてほしいんだけど…!





「…用事ないなら私、帰りたいんだけど」





視線を逸らし、気まずそうな表情を浮かべる。





そんな私に恭哉君は、ニヤリとした笑みを向けた。





「てっきり俺のこと誘ってるのかと思ったけど?」


「…誘ってる?」


「だってさっき、俺がそのつもりでって言った時、誘ってる顔してたじゃん」





恭哉君はそう言ってベッドを指さした。





「…はあああっ!?」





言葉の真意にようやく気がつき、大きな声を出してしまった。
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