冷徹皇太子の溺愛からは逃げられない
「俺の力不足のせいで、お前をここに留まらせることになった。すまないと思っている。父の意志に対抗する手段として、咄嗟に他の方法が思い浮かばなかった」
「気にしないで。むしろ遠くにいて何も出来ないより、近くであなたの助けになれるのなら、その方が絶対にいいわ。そうするしかなかったのは理解してるし、他の令嬢の名前を挙げられなくてホッとしてるんだから」
何の相談もせず勝手に決めたことを責めるどころか事態を前向きに受け入れて笑顔を見せるフィラーナを、ウォルフレッドはそっと抱き寄せた。
「お前のことは必ず守る。それに、何か要望があれば言ってくれ」
ウォルフレッドの温もりに包まれたフィラーナは、幸せそうな笑みを浮かべる。
「ありがとう。今は特に何か欲しいとかは……あ、それなら騎士団の鍛錬場を見せてもらうことは出来るかしら?」
「……まあいいだろう。お前が急に乱入しなければな」
「そう、急じゃなければいいのね?」
その問いにウォルフレッドは、呆れたようにフィラーナの額を軽く小突くことで答えた。フィラーナが可笑しそうに笑顔を見せれば、このお転婆娘の言動に慣れてきたウォルフレッドもつられて薄く笑う。
「気にしないで。むしろ遠くにいて何も出来ないより、近くであなたの助けになれるのなら、その方が絶対にいいわ。そうするしかなかったのは理解してるし、他の令嬢の名前を挙げられなくてホッとしてるんだから」
何の相談もせず勝手に決めたことを責めるどころか事態を前向きに受け入れて笑顔を見せるフィラーナを、ウォルフレッドはそっと抱き寄せた。
「お前のことは必ず守る。それに、何か要望があれば言ってくれ」
ウォルフレッドの温もりに包まれたフィラーナは、幸せそうな笑みを浮かべる。
「ありがとう。今は特に何か欲しいとかは……あ、それなら騎士団の鍛錬場を見せてもらうことは出来るかしら?」
「……まあいいだろう。お前が急に乱入しなければな」
「そう、急じゃなければいいのね?」
その問いにウォルフレッドは、呆れたようにフィラーナの額を軽く小突くことで答えた。フィラーナが可笑しそうに笑顔を見せれば、このお転婆娘の言動に慣れてきたウォルフレッドもつられて薄く笑う。