【2025.番外編&全編再掲載】甘い罠に溺れたら
肩までの髪では、顔全部を昔のようには隠してくれない。
覗き込まれた私は、唇をギュッとかみしめた。
「もうずっと伸ばしていないから……」
質問の答えとは違うとは解っているが、あいまいに答えた私に、追い打ちをかけるように部長が言う。
「長い髪、よく似合ってた」
そう。昔からそう言っていたから、だから伸ばしていないの……。
そう思うが、こんなにずっと部長に囚われていたことなんて知られたくない。
そんな事はお見通しなのか、部長は私の髪が乾いてきたところで、チュッと髪にキスを落とす。
「でも、今の髪も大人になったお前によく似合ってる」
その行動と、言葉に私はもう居たたまれなくて、勢いよく立ち上がった。
「もう寝ます!」
覗き込まれた私は、唇をギュッとかみしめた。
「もうずっと伸ばしていないから……」
質問の答えとは違うとは解っているが、あいまいに答えた私に、追い打ちをかけるように部長が言う。
「長い髪、よく似合ってた」
そう。昔からそう言っていたから、だから伸ばしていないの……。
そう思うが、こんなにずっと部長に囚われていたことなんて知られたくない。
そんな事はお見通しなのか、部長は私の髪が乾いてきたところで、チュッと髪にキスを落とす。
「でも、今の髪も大人になったお前によく似合ってる」
その行動と、言葉に私はもう居たたまれなくて、勢いよく立ち上がった。
「もう寝ます!」