【2025.番外編&全編再掲載】甘い罠に溺れたら
いよいよ?
そんな事を思ってドキドキしていると、優悟君はチュっとリップ音を立てて、私の頬にキスをすると、ガバッと起き上がった。

「沙耶、良い天気。どこか行こうか?」
拍子抜けしたが、私も頷いて窓の外に目を向けた。

気持ちが違うせいか、いつもよりきれいに見えた空に、私も単純だな……と心の中で呟いた。

簡単に朝食を作ろうと、キッチンに行っても優悟君はピタリと後ろにひっついてくる。

「ねぇ、沙耶、どこに行きたい?何か食べたいものある?」

そんな優悟君に、私はクスクスと笑い声をあげた。

「何?」

「誤解してた時と別人だな。って」
その言葉に優悟君は、私の腰に手を回すと、私の顔を覗き込んだ。
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