【2025.番外編&全編再掲載】甘い罠に溺れたら
「沙耶、本当は長野に旅行に行こうとか、思い出の場所でとかいろいろ考えたけど……」
そっと頬に触れながら言われた言葉に、優悟君もいろいろ考えていてくれたことが嬉しかった。
「今だからこそ、確かなものが欲しい。もう一度沙耶を俺のものにしてもいい?」
真剣な言葉に、私も素直な気持ちが零れ落ちる。
「私はずっと待っていたよ。ずっと優悟君にもっと触れてほしかった」
その言葉に優悟君は嬉しそうに微笑んだ。
優悟君はそっと私をベッドに連れて行くと、スーツを脱いでネクタイを外した。
その行為すら、私はドキドキして自分の心臓の音が煩い。
あの頃はじゃれ合うようにベッドに入っていたが、5年ぶりの優悟君はあの頃よりもたくましく、そして大人の色気をまとっているように見えた。
ベッドで膝立ちでシャツを脱ぎ捨てた優悟君は、男の人にキレイという形容はおかしいかもしれないが、均整の取れた体は絵のようにきれいだった。
そして、私を見下ろす視線に私はどうしていいかわからなくなった。