【2025.番外編&全編再掲載】甘い罠に溺れたら
「緊張してる?」
ゆっくりと聞いた優悟君の言葉に、私は静かに頷いた。
「沙耶、触って?」
そう言って私の手をそっと優悟君は自分の胸へと持って行った。
「わかる?俺もこれ以上ないぐらいドキドキしてる。ずっと夢にまでみた沙耶がここにいる」
「夢にみたの?」
とっさにそう言ってしまった私に、優悟君はクスリと笑った。
「ああ、みたよ。何度も沙耶がおれの腕の中で乱れるのを」
ふざけたように言ったその言葉に、私は「もう!」と睨みつけた。少しだけ昔のような雰囲気になり私も笑顔を漏らす。
「だから……」
そう言って優悟君は私をゆっくりと組み敷いた。
優しく私にキスをしながら、優悟君は私に触れると服を脱がしていく。
薄明りのなか、何も身に着けていない自分をなんとか隠そうとしていた私の手をそっと取ると、優悟君はジッと私をみた。