【2025.番外編&全編再掲載】甘い罠に溺れたら
「沙耶、ほら早くしないと寒いだろ?」
そう言って上半身を脱いだ状態でそっと抱きしめられ、私はバクバクと心拍数が上がるのがわかった。
「えっと……。優悟くん先に……どうぞ」
羞恥から視線をそらして、腕をすり抜けようとするも、がっちりと抱きしめられた私は身動きがとれなかった。
「一緒に入りたい」
ストレートな言葉に私は真っ赤になっていると思う。
「だって……あの。恥ずかしい……」
「沙耶……俺寒い……」
そんな私の事などお見通しで、こうして脱いだことが分かり、私は「あーもう!」と叫ぶと覚悟を決めた。
「脱いでくるから!だから先入っていて!」