【2025.番外編&全編再掲載】甘い罠に溺れたら
「沙耶?今どこ?まだ仕事?」
矢継ぎ早に質問した俺に、沙耶は電話の向こうで少しだけ笑ったような気がした。

『優悟君どうしたの?まだ中国でしょ?明日の朝のフライトよね』
落ち着いた口調の沙耶に、早く会いたくないのかよと少しだけ、ムッとしてしまう。

「だから、沙耶今どこにいる?」

俺のその言葉に、沙耶は少しだけ迷ったような間があるきがして、俺はまた言葉を続けていた。

「仕事?それとも……誰かと一緒なのか?」

『仕事は終わったの。それで先輩にお願いされていま、会社の近くのお店にいて……」

先輩と聞いて、すぐに水田の事が思い出された。
俺が出張中にまさか……沙耶に限ってそんな事はあるはずはないのに。


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