【2025.番外編&全編再掲載】甘い罠に溺れたら
15分ほどで沙耶の言っていた場所につくと、じっとドアを見つめた。
いきなり入って行ってどうするつもりだ?
会社での立場もあるし、いつもの俺だったら絶対にしないような行動に、我ながらため息が出る。
沙耶の事になるとまったくいつも自分じゃなくなってしまう。
しかしここまできて沙耶を連れて帰らないわけにも行かず、そっと重厚な扉を開いた。
「いらっしゃいませ」
30代前半だろうか、落ち着いたマスターらしき人に声を掛けられ、俺は店内を見渡した。
カウンターと何席かあるテーブル席はほぼ満席で、沙耶の姿も水田の姿も見当たらない。
「待ち合わせですか?」
夜の雰囲気が似合うマスターは、整った顔で微笑むと俺を見た。
「いや……」
俺の答えに何か思い当たったのか、「STIの会社の方ですか?」そう聞いたマスターに驚いたような顔をすると、マスターの後ろから一人の男が顔を出したと思ったら、その後ろから女の人も出てきた。
いきなり入って行ってどうするつもりだ?
会社での立場もあるし、いつもの俺だったら絶対にしないような行動に、我ながらため息が出る。
沙耶の事になるとまったくいつも自分じゃなくなってしまう。
しかしここまできて沙耶を連れて帰らないわけにも行かず、そっと重厚な扉を開いた。
「いらっしゃいませ」
30代前半だろうか、落ち着いたマスターらしき人に声を掛けられ、俺は店内を見渡した。
カウンターと何席かあるテーブル席はほぼ満席で、沙耶の姿も水田の姿も見当たらない。
「待ち合わせですか?」
夜の雰囲気が似合うマスターは、整った顔で微笑むと俺を見た。
「いや……」
俺の答えに何か思い当たったのか、「STIの会社の方ですか?」そう聞いたマスターに驚いたような顔をすると、マスターの後ろから一人の男が顔を出したと思ったら、その後ろから女の人も出てきた。