【2025.番外編&全編再掲載】甘い罠に溺れたら
なんであんな態度を取っちゃったのよ……。
なぜかモヤモヤしてしまった気持ちを持て余し、八つ当たりをしてしまった。
仮に彼女がアメリカ時代の元カノだとしても、私に責める権利などないのに。
たぶん私は、マリカさんの完璧なスタイルと雰囲気に圧倒されたのだ。
御曹司だと知ってから、私なりに優悟くんに釣り合うよう努力をしてきたが、自分に自信がなかったことに気付く。
宝生さんにしろ、マリカさんにしろ、優悟くんの周りには彼に釣り合う女性ばかりだ。
どうして私なのだろう。そんなことを思う日もあった。
結婚を控え、ネガティブになっていたことを、忙しい優悟くんにひたすら隠していたのだ。
ただ闇雲に歩いていた私は、どうやらホテルのガーデンプールにたどり着いた。