【2025.番外編&全編再掲載】甘い罠に溺れたら
変わらない扉を開けると、かわいらしいカントリー風の店内から、「いらっしゃいませ」と声が聞こえる。
「あら、優悟君と沙耶ちゃんじゃない?」
店の奥から聞こえてきた、女性の声に私はそちらを見た。
「リサさん!」
私が嬉しそうに声を上げると、リサさんも「うわー久しぶりねー」とカウンターの中から飛び出てきてくれる。
「お久しぶりです!!」
私と手を取って懐かしんでくれるリサさんに、私も嬉しくなりギュッと手を握った。
「リサさん、ご無沙汰してます」
そんな私たちを見ながら、部長は小さく会釈した。
「早く座って座って!」
リサさんに案内されて、いつも案内されていたお店の奥まった場所に案内されて、昔を思い出す。
「リサさん変わらないですね」
私の言葉に、リサさんは変わらない笑い声をあげると、
「あの頃より、若返ったでしょ?」
そう言って自分の頬を撫でた。